2019年11月25日
プレスリリース
株式会社NTTデータ東北
株式会社NTTデータ東北(以下、NTTデータ東北)は郡山市と、2018年11月26日に協定締結した、保育施設入所事務における『RPA-AI連携システム』の実装に向けた実証実験の結果報告会を実施しました。
本実証では、郡山市と共同で保育施設の入所事務作業の現行業務プロセスを分析し、帳票OCRソリューション(Prexifort-OCR®注1)やRPAソリューション(WinActor®注2)を適用した結果現行業務の作業時間において最大74%の削減が期待できる結果となりました。
今後、NTTデータ東北では、さらなる効果拡大を目指しAI-OCRを組み合わせたRPA-AI連携システムの本格導入を推進するとともに、保育施設入所にかかる行政事務の負担軽減および入所希望者の手続き期間の短縮等、保育サービスの向上に貢献して参ります。
【実証の概要】
本実証実験では、OCR、RPA化等の適用範囲を選定するため、郡山市より保育施設の入所事務作業のヒアリングを行い、業務フローの可視化及び作業プロセス整理を実施し、RPA連携OCRシステムの導入効果を検証しました。
図1.保育施設の入所事務作業業務フロー図
【実証結果】
OCRによる手書き帳票の正読率は90%を超え、業務改善への有効性を確認することができました。また、OCRにより高い精度でデータ化された情報をRPA連携させることで現行業務の想定される作業時間について最大74%削減できることを確認しました。
これにより、保育施設の入所事務作業の効率化・迅速化の可能性を確認できたとともに、行政事務における類似業務への展開も期待できます。
図2.OCR正読率
図3.RPA連携想定削減効果一覧
【今後について】
NTTデータ東北では、今回の取り組みで得た知見を活かし、AI-OCRソリューションとRPAソリューションを組み合わせたAI-OCR連携RPAソリューションの本格導入に向けた取り組みを加速させることで、保育施設入所事務の抜本的な業務効率化の実現及び保育サービスの向上に寄与したいと考えております。
- (注1)「Prexifort-OCR」とは、スキャナから取り込んだ画像データより文字情報を抽出し、テキストデータに変換するOCR認識ソフトウェアです。申請書や伝票などフォーマットの決まった帳票の読み取りを行う帳票OCRとして、高い認識精度を有しており、幅広い用途への適用と多彩な機能で、データ入力業務の効率化を実現します。
- (注2)「WinActor」とは、NTTアクセスサービスシステム研究所の技術を核に、NTTアドバンステクノロジ株式会社が開発し、NTTデータが販売元として提供している純国産のRPAソリューションです。WindowsOSのサーバーやパソコンから操作可能なあらゆるアプリケーションの操作をシナリオとして記録し、業務処理の自動実行を簡易に実現します。
・WinActorポータルサイト:https://winactor.com/
・「WinActor」は日本国内におけるNTT-AT株式会社の登録商標です。
NTTデータ東北は個人情報の保護に関する法律、その他関係する法令および条例、ならびにNTTデータ東北の個人情報保護方針を遵守し、個人情報を適正に取り扱います。
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- 郡山市との「保育施設入所事務における『RPA-AI連携システム』実装に向けた実証実験」に対する協定締結について
<https://www.nttdata-tohoku.co.jp/newsrelease/20181126.html>
本件に関するお問い合わせ先
■報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ東北
経営企画部
担当者:角野(かどの)
電話:022-721-5533
■実証事業のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ東北
公共事業部 営業部
担当者:相場(あいば)
若林(わかばやし)
電話:022-721-5535